減塩の必要性、過度な減塩が危険であって不要である理由

調味料

減塩〇〇というものをよく見かけたり、
「塩分はできるだけ控えるべき
などという言葉をよく聞いたりするかと思いますが、
みなさんは特に意識されたりしていますか?

塩や醤油や味噌などの塩分は
高血圧をはじめ生活習慣病などの原因になるから、
料理の味付けは酢やだしの味などを活かすなどして
できるだけ薄味にする方が良いなどと聞いたりするかと思います。

具体的に塩は身体の中でどんな役割をしてくれて、
本当に控えるべきものであるのか
そして過度な減塩は返って身体にとって良くない、
その理由なども書いていきたいと思います。

 

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減塩を心がける必要性とは?

 
食事は玄米菜食で料理を作ることが大好き、
栄養士でメンタル心理カウンセラーのまやと申します。

私は肉魚卵乳などの動物性のものを
まったく食べないヴィーガンに、
今年に入ってからなりました。

人は食べたものからでしか作ることができないから、
「食べる」ということは
おいしいだけでなく安全であるべきものであり、
ごはんを手作りすることは、
大切な誰かや自分への愛情表現だと私は思っています。

そして「食」だけに関わらず、
「行い」と「想い」をも、
「不自然」なものから「自然」なものへと正せることで、
本来の自然な姿のわたしへと還ることができて、
この地球にも優しくなっていけると思うのです。

  

塩については以前にも詳しく書いていますが、
塩の選び方のポイント、身体に本当に嬉しい塩を市販品から選ぶ
まず普段家庭で使っていて
口にしている塩は本物の塩でしょうか?

私たち人間の身体は成人で0.3~0.4g、
子供の身体で0.2gのナトリウムが含まれていて、
主に次のような働きをしてくれています。

・消化と吸収を助ける
・細胞がちゃんと働けるよう細胞内と外のバランスを保つ
・刺激や命令を神経細胞が脳へ正常に伝えるのを助ける

すなわち人間は
塩分がなくては生きていくことができないので、
過度や極端に塩分を控えようとしてはいけないのです。

だからと言って極端に塩分を摂りすぎることも
身体に負担をかけることになりますが、
今これを読んで気になっているその症状
本当に塩の摂りすぎが原因で起こるものなのでしょうか?

 

塩を避けすぎることが危険で不要な理由

 

多くの人が塩分過多で気になることと言えば、
高血圧などだと思います。

塩分の摂りすぎや塩辛いなどというと
確かに良くないイメージがあるかもしれませんが、
前章で書いた主な働き以外に
最も大切な造血作用という働きが塩にはあります。
(正しく言うと塩分は体内でナトリウムイオンに変わります)

これは字の通りで塩分がなければ
血液を作ることができない
と言う意味であって、
あの原爆投下時に長崎の医療従事者は
濃い味噌汁と塩をたっぷりつけた玄米を食べ続けたことで、
被爆症になることもせず治療が行えたという話があるほどです。
(玄米についてはこちらも人気記事ですのでどうぞ、
玄米のすごすぎる効果と白米との栄養価の比較量、日本人は菜食が一番

  

塩を十分に食事から摂取したことで
生命を維持するための働きがしっかりとできて、
被爆症だけでなく貧血を起こす人などもいなかったと言います。

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そして状況は違えど
現代においてもこれは言えることであって、
塩が身体に足りていない状態だと
血をちゃんと作ることができないので、
貧血や冷え性や低体温などを起こす原因になるのです。

ちなみに昔の人は人に体調を聞く時、
「塩梅(あんばい)はどうか」と聞いたそうです。

これは味の基本となる塩と梅の酸味を掛け合わせて、
ほどよい状態(バランス)になることを
「身体に塩は足りているか?」という意味で、
健康状態を確認するのにも使っていたそうです。

  

そして病院で行う点滴の中身も生理食塩水、
身体から出る尿も汗も涙も塩が含まれているように、
人体にとって塩は欠かしてはいけない、
切っても切れないもの
なのです。

 

本当に人間の身体に必要なものは、

 
そして血圧の調整に大きく関わっていて、
コントロールまでもしているのは
意外とも思うかもしれませんが実は自律神経なのです。

日本人の高血圧の原因のほとんどは
ストレスによるものであって、
その9割が発症原因が不明とされています。

こういう書き方をすると反論もありそうですが
これは紛れもなく事実であって、
交感神経が緊張すると心臓の拍動が高まって
血液を送り出す量が増え、
それと同時に血管が絞られて
その血管にかかる抵抗が高まるため血圧が上昇するのです。

すなわち血圧というものは感情の変化を最も受けやすく、
イライラや心配事や過労などが重なって
脳の緊張状態が続いていると、
血圧の高い状態が続くことになる
のです。

  

そして加齢に伴って血圧が高くなりやすいのは、
脳や手足の隅々まで血液を送り続けるため
これはごく当たり前のことであって、
歳をとればとるほど身体が血圧を上げようとするものなのです。

それを薬を使って変に下げようとしてしまうと、
血液の全身への循環がうまくいかないから
逆にふらつきを起こしてしまうし、
薬を常用してしまえば身体をどんどん悪くしてしまうだけなのです。

前章でも書いた濃い味噌汁や玄米などの食事だけでなく
日本人は穀物中心の一汁一菜で
野菜の煮物や漬物や梅干しと言ったものを中心に摂る食事が、
基礎体温も上がって元気が出ると言います。
(→冷えを改善するための食事と過ごし方、体温を上げて幸せな気持ちに

ミネラルを含んでいる本物の塩と呼べる、
本当の意味で身体を作ってくれるものこそ
私たちの身体には本当に必要なものなのです。

 

まとめ

 
塩は私たちの人体にとって
生命を維持するために必要なものであるため、
決して不用意に塩を避けたり、
極端に摂らないことをしてはいけないのです。

それでもどうしても気になるのであれば、

1)働きすぎや心の悩みをなくす
2)鎮痛剤、薬をやめる
→血圧の薬だけでなくこれらも控える
3)生活に副交感神経の刺激となる工夫を取り入れる
→交感神経を優位にさせない
4)運動、禁煙、禁酒

ただし血圧が最大200~220に達している場合は
ある程度薬を使って下げなくてはいけませんが、
常用することがないようにすることが大切であって
決して薬がなくてはいけない身体にはなってはいけません。

ある程度まで下げられたら薬を使うのはやめて、
食事や運動などで生活を見直すこと
最も自然に健康になれる方法であることは間違いありません。

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