動脈硬化など様々な病気の原因ともなる
トランス脂肪酸を含まないパーム油、
スーパーでは売っていない油ですが、
聞いたことはあることと思います。
植物由来だからと言って
決して身体に嬉しい油ではまったくなく、
血糖値を下げるインスリンの
働きを阻害する作用も確認されているため
糖尿病の危険性もあり、
そして飽和脂肪酸をたくさん含んでいるので
動脈硬化の恐れはパーム油にもあり、
危険な油ということに変わりはないのです。
(以前トランス脂肪酸については
→マーガリンが危険な理由と真実、本当の「私」でいるために知ろうで書きましたが、
トランス脂肪酸の規制を日本も早く行うべきと思います)
そしてその生産方法を知ると、
喜んで使いたい、購入したいとは
とても思えなくなるはずなのです。
パーム油の危険性、私たちは気付かないうちに摂っている
お料理を作ることも食べることも大好き、
栄養士でメンタル心理カウンセラーのまやと申します。
手作りのおうちごはんは安心できるだけでなく、
大切な誰かや自分への
愛情表現だと私は思っています。
食事はあなた自身を作る大切なもので、
おいしく、楽しいもの。
そして「食」だけでなく「行」と「想」をも
「不自然」から「自然」へと正すことで、
本来の自然な私へと還ることができるはず。
幸せと健康を食事から作っていきたい
身体も心もホッとできる
おうちごはんのことや、
まだまだやれることはたくさんあるけれど
少しでも自然と近くなれる
生活の仕方についてなどを、
このブログでは書いていきたいと思います。
パーム油はアブラヤシの実から採れる油ですが、
ココナッツオイルとは別のものです。
植物油というと他にもごま油、
オリーブオイルなど様々なものがありますが、
日本での植物油の消費量は、
2位.パーム油
3位.大豆油
4位.ごま油、ココナッツオイル、コーン油など
となっていて、
日本人は一年間に平均4~5kgものパーム油を
食べているとも言われているそうです。
これだけ消費量が多いのにあまり目にしないのは
パーム油は「植物油脂」としか表示されなく、
具体的に何の油が使われたかまでは
表示しなくてもよいことになっているのです。
問題を問題だと捉えられていないことが一番の問題
食料ではマーガリン、即席めんやマヨネーズ、
なめらかな食感にもサクッとした食感にもなることから
アイスクリームやクッキーなどの菓子類、
ファストフードや惣菜屋さんの揚げ物、
そして食用以外でも
石鹸や洗剤、塗料、化粧品と
あらゆる化学製品に使われているのです。
そしてこのパーム油の生産のための
農園開発というのが、
主に東南アジアやアフリカ、
中南米の国々でされているのですが、
その熱帯林が次々と伐採され
焼き払われていることが問題なのです。
しかしこれによる問題は
熱帯林の消失ということだけでなく、
森林の伐採、火災による温室効果ガスの大量排出、
土壌、水、大気汚染などの環境問題、
そして農園における
劣悪な労働環境や人権侵害、
絶滅の恐れのある野生生物の減少の危機、
その中でもよく言われているのが、
野生のオラウータンの減少です。
住処を奪われるということだけに留まらず
なんと時には野生のオラウータンを殺してまで、
その熱帯林を奪うというのです。
そうまでして生産されるパーム油、
人間の身体に決して嬉しいものではないし、
環境にも社会的にも優しいわけでもない、
これらの問題を本当に問題だと
感じている人間が少なすぎると感じるのです。
避けるためには知る、知ったら行動に移せる
何よりも問題なのは、
このパーム油はあらゆる用途に適しているため、
世界中で需要が急速に伸びているということです。
パーム油は固めても溶かしても使えるし、
何より価格が比較的安価のこともあって
植物油脂の中でも多用途に利用できるので、
安価で大量生産したい企業は喜んで使うのです。
そして様々な問題を引き起こしながらも
各国から日本へパーム油は届き、
姿かたちを変えて
スーパーやコンビニに並んでいるのです。
私たちが食べているポテトチップスや
アイスクリームやマーガリン、
何気なく使っている石鹸や洗剤のために、
地球の一部が破壊されていっていて
そして動物たちが絶滅を迎えてしまうかもしれないのです。
(現にオラウータンは絶滅危惧種になっています)
知ったところで社会を変えられるのかとか、
仕方ないこと、ではありません。
私たちにできることは、
商品成分に関心を持ってパーム油を使用した
食品を食べずに購入しないこと、
製品も使わずに購入しないこと。
買い物は応援であり投票と同じこと、
自分の手元に届くまでの工程に
理解や応援のできるもの、
フェアトレード(持続可能な公正な取引)の
製品などを選ぶなど、
ひとりひとりが自分の行動に責任を持つことで、
少しずつ社会は変わってくるはずなのです。
まとめ
パーム油は糖尿病の危険性や
動脈硬化の恐れもあるなど、
人間の身体にとって
まったく嬉しい油ではないもの。
そして野生動物にとっても、
住処となる熱帯林を破壊され続けるだけでなく
命までもおびやかされ、
人間以上に嬉しくない思いをしていること。
写真は先日近くのスーパーで見つけて
とっても感動したパーム油不使用のポテチ、
どんなことでも
「自分」「ひとり」「人間」目線だけでなく、
様々な面から物事を捉えて
想いと行動が伴える人が増えていけばいいなと思います。
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